先日、フランクリンメソッドのワークショップより。
脊柱の動きについて理解しながら体現してみるというもの。
いつもは骨格の部分、椎体や椎弓、棘突起、横突起などの働きをイメージしてエクササイズをしていたが、
椎間板の働きについてイメージしながら動くというところが新鮮。
参考にさせていただいたブログ
https://ameblo.jp/happy-lucky-strike/entry-11250102175.html
椎間板は隣接する椎体と椎体の間にあり、衝撃の緩衝、運動の制限を行っていて、
中心に髄核があり、この髄核には神経、血管が存在しません。
血管が存在しない事により、自然治癒は行われない事とになります。
~つまり、背骨は放っておくとこの髄核の水分代謝が減っていきどんどんみじかくなってしまう。背骨を動かすということは椎間板の水分代謝を促進して健康に保つことになります。~
髄核周辺には線維輪が、木の年輪の様に取り巻いています。
この線維輪は斜めに傾斜を持つ走行をした線維の層であり、内側の層になるほどにこの傾斜は増していきます。
~線維輪が斜めに走行しているため、回旋する際は一方の繊維が縮む、一方は伸長する。腹斜筋の対角の動きと似ている。背骨は回旋すると椎間板が圧縮さその高さは低くなる、つまり背骨全体の長さが短くなる。~
~また、ピラティスのスパツイストでは回旋の際、上に伸びながらをイメージする方が多いかもしれませんが、実際は「回旋しながら背骨が短くなる」という事実があります。それを感じながら動くと回旋がスムーズになります。~
~高岡英夫氏の著書でも、腹斜筋をイメージして回旋するのと回旋筋を使っての回旋では回旋軸に大きな差が生まれるという内容がありました。繊維輪の走行をイメージするほうがより自然な回旋が生まれる気がします。~
この傾斜を持った線維輪は、隣接する層で交互に線維の走行を変え、髄核が脱出しないように閉じ込めています。
これらの椎間板が椎体間の衝撃緩和に関与している。
また、これらの椎間板は運動の制限も行っている。
~また、膝をまげると仙骨が2°前方にうなずくためそれと連動して、脊柱の湾曲もふかくなり、短くなるそうです。膝を伸ばすと湾曲が軽減し背骨がながくなるそうです。このように弾力をもった構造で靭帯や腱が動きの方向性を導く役割をしているそうです。
つまり、リフォーマーのフットワークは足を鍛えているだけでなく足部、膝、股関節の屈曲伸展を繰り返しながら、脊柱、椎間板の伸び縮みまで作用して、椎間板の健康を保つ効果があると考えられます。~
【脊柱が伸展する際の椎間板の働き】
脊柱が伸展することで、椎体間の後方が圧迫され、髄核は前方に押し出される。
これにより、前方の線維輪が緊張し、靱帯、骨とともに運動の制限に参加する。
~生たまごのようなイメージで、髄核が白身の中を移動する黄身の動きに見立ててろうーるダウンをしてみました。髄核が移動することで屈曲、伸展の際の椎骨間の運動の軸が移動するそうです。屈曲は軸が前に、伸展は後ろに。髄核の動きはそれと反対に。~
【脊柱が屈曲する際の椎間板の働き】
脊柱が屈曲することで、椎体間の前方が圧迫され、髄核は後方に押し出される。
これにより、後方の線維輪が緊張し、靱帯、関節包とともに運動の制限に参加する。
~屈曲の際は前縦靭帯の走行をロールカーペットなどにイメージして動く。後方の繊維は棘突起や椎体を支え背筋を補助する役割として参加するという事~
~後縦靭帯の走行を見ると面白く、後縦靭帯は椎間板を後ろから「抱きかかえる」ように走行している。脊柱が屈曲する時に椎間板が前に落ちていかないように支えながらロールダウンをするというイメージ~
【脊柱が側屈する際の椎間板の働き】
脊柱が側屈することで、椎体間の方側が圧迫され、他側に髄核が押し出される。
これにより、片側の線維輪が緊張し、靱帯、関節包、骨とともに運動の制限に参加する。
~横突間靭帯の左右の伸長、弛緩、セラバンドを手と足で広げてダイノジにして側屈。持ったバンドが人体のイメージ。~
【脊柱が回旋する際の椎間板の働き】
脊柱が回旋することで、椎体間に捻転力が加わる。
これにより、斜めに走る線維輪が緊張し、靱帯、関節包、骨とともに運動の制限に加わる。
反対側への回旋には、隣接する反対側へ傾斜する線維輪が緊張し、運動の制限を行う。
腰椎、胸椎、頚椎とそれぞれ回旋軸は異なるため、すべてがこの限りではない。
~両手を前ならえで手を合わせる。自身の体幹が椎体。手と手が椎弓、手の先が棘突起。視覚的に多きいイメージにすると背骨の内部に入ったような感覚になる。~
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